政府が今年秋にも安倍元首相の国葬を行う方針を固めたそうです。
安倍さんの国葬の日程などについて調べてみました。
ニュース概要
先週銃撃されて亡くなった安倍元首相の葬儀について、政府は今年秋に「国葬」で行う方針を固めた。 首相経験者の国葬は、吉田茂元首相以来。
政府は今年秋にも安倍晋三元首相の
国葬を行う方針を固めたようです。
岸田首相が記者会見を行い、
国葬の決定を報告しています。
「この秋に「国葬儀」の形式で安倍元総理の葬儀を行うことといたします。安倍元総理を追悼するとともに我が国は暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜く決意を示してまいります」
岸田首相は国葬を行う理由として、4つの理由を挙げていました。
①(第1次政権、第2次政権あわせ)憲政史上最長の8年8カ月にわたり、卓越したリーダーシップと実行力をもって厳しい内外情勢に直面するわが国のために首相の重責を担った
②東日本大震災からの復興、日本経済の再生、日米関係を基軸とした外交の展開など大きな実績をさまざまな分野で残した
③外国首脳を含む国際社会から極めて高い評価を受けている
④民主主義の根幹たる選挙が行われている中、突然の蛮行により逝去されたものであり、国の内外から、幅広い哀悼・追悼の意が寄せられている
この決定に対して、自民党からは
多くの賛同の声が上がっています。
自民の森山裕総務会長代行は国会内で記者団に「安倍氏の政治家としての功績、国際的な活躍を考えると、国葬にふさわしい方だと思う。政府がいい決断をされた」と語った。
自民の閣僚経験者は「党本部にも連日大勢の人が弔問に訪れ、葬儀にもたくさんの人が集まった。国葬にふさわしい。海外の要人が来日し、弔問外交が行われると考えれば、安倍氏の思いをかなえられる機会にもなる」と指摘した。
公明党は14日時点で、
国葬に関するコメントを避けています。
立憲民主党の泉健太代表は見守りたいと
コメントしています。
立憲民主党の泉健太代表は14日、「国葬は、その性質から厳粛に行うものであり、安倍元首相のご冥福を祈りつつ、静かに見守りたい」との談話を発表した。
国民民主党の玉木雄一郎はTwitterにて
国葬に理解を示しました。
国の内外から広く哀悼の意が寄せられており、国葬とすることについては理解できる。改めて、選挙演説中の暗殺という凶行を強く非難するとともに、在任中の功績に敬意を表し心からお悔やみを申し上げる。
【速報】安倍元首相の国葬 今年秋に実施へ #Yahooニュース https://t.co/80Qeqso3P4
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) July 14, 2022
日本維新の会の松井一郎代表は、
国葬を行うことによって
批判が遺族に向かないか心配していました。
安倍氏と親交が深かった日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は、記者団に「反対ではないが、賛成する人ばかりではない」と述べた。「『反安倍』はたくさんいる。批判が遺族に向かないことを祈っている」とも強調した。
国葬については意見が分かれるところであり、
SNS上では議論が活発に行われています。
「#安倍晋三の国葬に賛成します」
「#安倍晋三の国葬に反対します」のような
ハッシュタグまで生まれており、
注目度が高いことが伺えます。
在位3188日、憲政史上最長の内閣総理大臣というだけでも、国葬にすべきお方です。
我が国に多大な貢献をし、選挙中に国に殉じた安倍さんを国民皆で送り出したいじゃないですか。#安倍晋三の国葬に賛成します pic.twitter.com/DokEqOl1CM
— りょうま (@ryoma09012) July 11, 2022
アメリカと中国から、ロシアとウクライナから、ローマ法王とタリバンから、同時に追悼される政治家なんて他にいない。
反対派から、最も強く「戦争を起こす」と危惧された人物が、実は世界平和の体現者であったという事実を、きちんと歴史に書き残すべきだと思う。#安倍晋三の国葬に賛成します— 号泣とは大声で泣き叫ぶこと🇸🇬💉💉💉 (@see_voices) July 12, 2022
思想、信条が違っても、世界中のリーダーが敬意を表し、弔意を表された安倍元総理。
もし安倍さんを国葬にしなかったら、日本は「なんて愛国心のない国なんだ」と世界から馬鹿にされると思う。
#安倍晋三の国葬に賛成します— 月のうさぎ (@XU3F8wI1Csm5HQ2) July 13, 2022
#安倍晋三の国葬に反対します
自民党でおやりになったら😞
党費で。— みけねこ (@onezero2010) July 11, 2022
国葬! はぁあ? 税金いくら使うと思ってんですか。そんなお金があるんなら、生活困窮者にさらなる支援を!#安倍晋三の国葬に反対します
— 豊崎由美≒とんちゃん (@toyozakishatyou) July 14, 2022
血税で大規模な葬式を開く金があるなら、生きている国民を救おうぜ。#安倍晋三の国葬に反対します
— やす (@yasuhosei101) July 11, 2022
安倍晋三元首相の国葬はいつ?

現時点では具体的な日にちなど、日程は決まっていないようです。
今年の秋(2022年)に行うという情報だけ確認できました。
おそらくまだ国葬をする方針が決まっただけで
詳細については決定していないのではないでしょうか。
正式に国葬を行うためには
新たに法律を定める必要もあり、
実現は大変かと思います。
詳しい日程がわかり次第、こちらにも記載いたします。
【追記】9/27の方向で調整が行われているようです。
国葬どこでやる?場所は?
政府内には、場所を日本武道館とする案が浮上していて、早ければ来月中、または秋ごろに行う方向で検討しています。
国葬を行う場所として、日本武道館の案が出ているようです。
元総理大臣経験者で唯一の国葬をされた吉田茂氏も
日本武道館での国葬だったので、
日本武道館の案が採用される可能性は
高いと思われます。
【追記】やはり日本武道館での国葬が予定されているようです。
国葬の日は休みになるのか?

国葬の日は休日となるのでしょうか?
歴史から考察してみました。
過去に昭和天皇の国葬がありましたが
「天皇大喪の礼」とされ、休日となったようです。
しかし、国民葬や合同葬として行われた
歴代の内閣総理大臣の葬儀では
休日にはなっていないようです。
元首相で吉田茂氏の国葬の時は
休日になったのか、
情報が見当たらず不明です。
(現在調査しています)
元首相経験者の葬儀はこれまでに
休日にはなっていません。
なので安倍元首相の葬儀も
休日にはならないのでは?と
予測しますが、
吉田茂氏の国葬時に休日になったのかで
予測も変わってくるところですね。
費用は?

国葬の場合、費用はすべて税金から賄われます。
過去に行われた国葬の費用については
はっきりとした情報は見当たりませんでした。
そこで元総理大臣たちの合同葬の費用を調査してみました。
合同葬は、一部を国費から出し、
残りを遺族と政党が費用を出す形で行われていました。
合同葬の費用は
1億円~2億円ほどかかるようです。
そのうち5000万円~1億円が
国費で賄われていたようです。
安倍さんの国葬の規模にもよるでしょうが、
1億円から2億円、それ以上の税金が使われることが想定できます。
【追記】元総理大臣経験者で唯一の国葬をされた
吉田茂氏の国葬費用は
総額1810万円であったことがわかりました。
国葬であるため、国費で全額賄われています。
こうしてみると、国葬のほうが合同葬より
安く済むことになりますが、
いったい安倍元首相の国葬費用はいくらになるのでしょうか?
今後も情報を追っていきます。
日本歴代、国葬された人は誰?

戦後に国葬として執り行われた人物は、
昭和天皇と吉田茂元首相のみのようです。
国民葬も佐藤栄作氏の1例のみでした。
近年の首相経験者の葬儀では
内閣・自民党合同葬が主流となっているようです。
世間の声
家族葬とされていた通夜・告別式が予想以上に大規模になり、各国 大使館も秋の「葬儀」はどうなるのか、固唾を飲んで見守っていたはず。 戦後、吉田元首相以外に例のない「国葬」となれば、 各国は、それ相応の高位の者が弔問を行うことになり、 大規模な「弔問外交」の場となるのは間違いない。 これ自体が、国際政治に大きな影響を及ぼす可能性もあるだろう。 安倍元首相のひとつのレガシーともなりうる。 ほぼ例がないだけに、どのような形でどのように行うのか、 調整するのも気が遠くなる話だし、 警護の問題も含め、準備する事務方は大変なご苦労だと思う。
国葬まで方針を固めたということは、対外的な名目を重視したことかと推測します。 賛否両論あるなかで、天寿を全うされたわけではないこと、凶弾に斃れたこと(容疑者の動機から民主主義への冒涜というわけではないですが)、全世界から哀悼の意が示されていることから、これからも日本が国際社会でプレゼンスを発揮するための意思表示としても一定の理解はできます。 あとは、反対派は色々理由を並べるでしょうし、費用がどれだけかかるのか、どう賄われるのかという点はきちんと説明義務があると思います。
ちょっと待った。 今まさに安倍さん史上一番の疑惑で社会が混乱している最中に決めるのはまだ早い。 統一教会との関係を世の中の人がどう考えるかでしょう。 統一教会の問題に詳しい弁護士団体が会見を開きました。テレビではカットされていますが「(安倍さんや他の政治家に)反社会団体である統一教会にエールを送るような行為はやめていただきたいと繰り返しお願いしてまいりました」と言っています。 安倍さんの長期政権はこういう力によって支えられました。実力だけではありません。ズルしてたんです。 それを知ってもなお国民が「やりましょう」となればやればいいでしょう。 今はまだ膿を出している最中です。
これはかなり賛否が分かれると思うが、岸田総理は良く決断されたと思います。ただ、決断はこれだけではないですよ。憲法、経済、安全保障、コロナと、一杯決断しなければならない。支持率も落とす可能性がある決断を、岸田総理が敢然と出来るのか…。良く観察する必要がありますね。
気になって調べました。 国葬というのは国家が喪主となって行う完全国費の葬儀で天皇陛下などの葬儀が国葬。 主に海外に向けたもので政治的意味合いが強い。 対して、歴代総理大臣の政府葬や国民葬は一部を国費、残りを個人の資産や支援団体から拠出して執り行う国民向けの葬儀だそうですね。 海外から予想以上に弔問の問い合わせが殺到したことからも、国葬という判断に至ったのかなとは想像できますが… これは議論がまだまだ紛糾しそうですね。民意が真っ二つに割れそう…
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