沢尻エリカ容疑者が自宅でMDMAを所持していたことから麻薬取締法違反容疑で逮捕されました。
そもそも合成麻薬MDMAとは一体どんなものなのでしょか。
調べてみました。
MDMAとは
しかし、服用すれば幻覚や幻聴、精神障害を引き起こし、心不全を起こして死亡するケースがあるとされています。
過去に、「体に良い薬」とだまして服用させたりジュースに混入したりなど女性を乱暴しようとした男が逮捕された事例も報じられています。
警察庁によると、2018年のMDMA押収量は、前年の4倍ほどにも増えているそうです。
最近でも、元AV女優や有名トレーダー男性が、所持や使用の疑いで逮捕されています。
MDMAは米国ではPTSD治療薬?
MDMAは「エクスタシー」や「モリー」と呼ばれ、「パーティードラッグ」として人気があるそうです。
自宅でMDMAを所持していたことから、麻薬取締法違反容疑で、女優の沢尻エリカ氏が逮捕された。そもそも、MDMA(3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン)とはどんなドラッグなのか?MDMAはノルアドレナリンやドーパミン、セロトニンなどの脳内ホルモンや神経伝達物質の放出を促し、それにより、心拍数が高まり、高揚感や幸福感、親密感、信頼感を強める作用がある。1970年代は不安を取り除く薬として心理療法に実験的に取り入れられていた。80年代に入ると、MDMAは「エクスタシー」や「モリー」と呼ばれて、「パーティー・ドラッグ」として人気が高まり、クラブなどで流行、乱用問題が起きた。セックスの際に服用されることも多かった。しかし、過剰摂取により亡くなるケースも続出したため、米国麻薬取締局(DEA)は1985年、MDMAをスケジュール薬物(医療目的の使用としても認められない違法なドラッグ)に指定した。PTSD治療に効果
ところが、近年、潮目が変わり始めた。MDMAは、PTSD(心的外傷後ストレス障害)や不安障害などの治療に効果があるという理由で、再び、脚光を浴びているのだ。米国食品医薬品局(FDA)は、2016年11月、PTSDに苦しむ患者に対し、初めてMDMAの大規模な第3相臨床試験を承認、2017年には、MDMAによるセラピーをPTSD治療の“ブレイクスルー・セラピー(画期的治療法)”に指定した。MDMAにより、多くの患者のPTSDの症状が改善されたという様々な研究結果が出たからだ。“ブレイクスルー・セラピー”に指定されると、早期に治療薬として承認される可能性が高くなる。昨年5月には、イギリスの医学雑誌「ランセット」に、MDMAにより、退役軍人や消防士、警察官など慢性的PTSDに苦しむ107名の患者の68%に症状の改善が見られたという第2相臨床試験の研究結果も掲載された。また、今年4月には、MDMAがネズミの社交活動を高める作用があるという研究報告が科学誌「ネイチャー」に掲載された。ネズミは青年期、愛情ホルモンとも呼ばれるオキシトシンが出るため、社交活動欲が高まるが、青年期が終わると社交活動に興味を示さなくなるという。しかし、実験の結果、MDMAが与えられたネズミは青年期に戻ったように再び社交活動を始めた。現在、米国やカナダ、イスラエルのPTSD患者(ファースト・レスポンダー(警察官・消防士・ 救急隊員など、事故現場に最初に到着する緊急対応要員)、退役軍人、洪水や性暴力の犠牲者など)ら200~300名を対象に、MDMAの第3相臨床試験が進行中で、安全性と有効性が確認されれば、FDAは数年以内にMDMAをPTSD治療薬として承認する可能性がある。PTSDに苦しむ退役軍人
アメリカには、PTSDに苦しむ軍人や退役軍人が多数いる。湾岸戦争から戻った退役軍人の20%が今もフラッシュ・バックや悪夢、鬱病などの症状を見せるPTSDと闘っているという研究報告もあり、不眠症になったりアルコール中毒になったりする者や自殺や自殺未遂をする者も少なくない。それにもかかわらず、PTSDにはこれまで有効な治療法がなかった。退役軍人省ナショナルセンター脳科学部部長のジョン・クリスタル医師によると、PTSDを患う退役軍人のうち、これまでの薬や心理療法による治療で効果が得られたのは3人に1人しかいないという。そのため、PTSDの新治療薬としてのMDMAへの期待が高まっている。ただし、ストリート・ドラッグとしての「エクスタシー」は危険であることは明記しておきたい。「エクスタシー」には他の刺激物質や幻覚剤が含まれていることもあるし、過剰摂取した場合、命取りになることもあるからだ。実際、「エクスタシー」の乱用で若者が亡くなったことも時々報道されている。また、MDMAを頻繁に服用したり、乱用したりすると、脳に損傷を与える可能性も指摘されている。「マジック・マッシュルーム」の合法化も進む
米国では、マリファナは11の州とコロンビア特別区で完全に合法化(医療用、娯楽用ともに認められている)されているが、今年に入って、「マジック・マッシュルーム」と呼ばれる幻覚作用のあるキノコを非犯罪化する自治体も出てきている。「マジック・マッシュルーム」に含まれるサイロシピン(psilocybin)が、鬱や薬物依存、PTSDなどの治療に役立つことがわかってきたからだ。今年5月には、コロラド州デンバー市が米国では初めて「マジック・マッシュルーム」を非犯罪化し、6月にはカリフォルニア州オークランド市も続いて非犯罪化、11月14日には、カリフォルニア州サンタ・クルーズ市も「マジック・マッシュルーム」の非犯罪化を検討していることが報道された。
【沢尻容疑者 大麻やコカインも】https://t.co/c7g55KZPFD
合成麻薬MDMAの所持容疑で逮捕された女優の沢尻エリカ容疑者が「これまでに大麻やLSD、コカインも使っていた」などと供述。警視庁への取材で判明。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) November 18, 2019
ちなみにMDMAの外見ってめっちゃ可愛いらしいので皆様ご注意ください pic.twitter.com/2ZVQjlFoho
— 丸の内OLパン子 (@panpanol) November 16, 2019
覚醒剤はいつから?
MDMAは危険?
MDMAはそもそもヤバいと言われているそうです。
治療薬として承認される可能性もあるそうですが、そもそも品質が全く保証されていないことにあります。
有機化学の基礎的知識があれば、MDMAは誰でも製造できてしまいます。
そのほとんどは、医薬品のように安全基準を満たした工場で生産されることは、まずありません。
街角、キッチン、路地裏、廃工場など、そんな適当な場所で、マスクもつけない、教育も受けていないような人が作るMDMAが流通するのです。
錠剤を作る機械って、医療用だから凄く高いと思うのだけど、MDMAの錠剤を作る人達はどこからそういった機材を仕入れて、どこで製造しているのだろうか pic.twitter.com/4ePXfaZ5KY
— 木村屋 (@kimuraya) February 20, 2016
色がカラフルでたくさん種類の錠剤がありますが、カプセル、座薬、様々な形で作られるそうで、ここに問題があります。
そもそも、医療品で流通していないので適当に作った結果でしかないのです。
したがってMDMAが販売されているもののほとんどが、何かわからないような不純物が含まれているかもしれません。
さらに、MDMAが入っておらず、糖尿病の薬が入っていたりということも報告されています。
さらにMDMAの含有量が1~20倍程のバラつきがあるという報告もあり、中身が分からないドラッグとして言われているそうです。
ですから、適当に流れてくるMDMAを買うことは危険であり、ましては使用は絶対してはいけないでしょう。
最後に
どう考えても適当に作られている裏ルートからのMDMAを使用されているのでしょう。
MDMAのきれいなまま入っているならともかく、正規ルートでの流通がありえないMDMAを使うのは全くの無知としか言いようがありません。
個人的には科学的根拠があって治療法として使うなら、それは麻薬であれ何であれ利用しても良いでしょうが、趣味でつかったりしては絶対いけません。
本人もそうですが、周りの人も迷惑するでしょう。すべての人を傷つけてしまいます。
MDMAを使える心理カウンセラーが日本には存在しません。
PTSDのヒトだったとしても推奨できるものではありません。ですから、本当に手を出さないようにしてほしい。そう思います。
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