運転免許の学科試験、どんな問題が出題されるのか気になりますよね。
ひっかけ問題にひっかからないようにコツを掴みつつ学習しましょう!
特に「似た道路標識」や「以上・以下」といった表現に惑わされないようにしたいところ。
あなたはどれだけ正解できるでしょうか。
模擬試験で力試ししてみてください。
本免許では学科試験が100問出題されます。制限時間は50分で1問につき1点で計算されトータル100点です。合格点は90点以上です。
その解答方法は〇か×で答えていくだけですが、ややこしい表現があるのでいかに文面に惑わされず的確に答えられるかが問われます。
ではこれから模擬問題を30問出題します。
常識問題5問、道路標識問題5問、ひっかけ問題20問です。
これから出題する問題に〇か×で答えなさい。
目次
【常識問題1~5☆5問☆】
1.ワイパーが故障しているが、雨が降っていなければそのままでも問題ない。
答え:×
解説:車を使用するときに雨が降っていなくても、走行中に降ってくることも考えられる。ワイパーが故障したままの運転は禁止。
2.オートマチック車を運転中、長い下り坂に入ったのでフットブレーキを使用して下った。
答え:×
解説:フットブレーキではなくエンジンブレーキを使って下る。その際、エンジンブレーキの補助のような形でフットブレーキを使用する。
3.夜の運転は視界も悪く、危ないので気をつけて運転する。
答え:×
解説:気をつけなければならない時間帯は夜だけではない。朝の運転も、昼間の運転も同じように気をつけて運転しなければならない。
4.交差点に入る直前に信号が黄色に変わったが、後続車に追突される恐れがあったためそのまま走行した。
答え:〇
解説:安全に停車できないと判断した場合、そのまま進んでも良い。
5.仮免許を取得すれば、一般道の走行を一人で練習してもよい。
答え:×
解説:条件を満たした人の同乗が必要です。
~コラム~
【二種免許】
資格のある指導者を同乗させないで運転した場合は、違反になります。
資格のある指導者とは、練習する車両を運転することができる第一種免許の取得期間が通算して(免許停止期間は除く)3年以上の者、または第二種免許を受けている者であることが必要です。
【道路標識問題6~10☆5問☆】
6.この標識があるところでは、自動車の通行は不可能だが自転車であれば可能である。
答え:×
解説:自転車は軽車両にあたるので、通行できない。
7.この標識があったら交差する道路が優先道路であることを示している。車は停止する必要があるが、路面電車はそのまま通行することができる。
答え:×
解説:この道路標識は前方優先道路・一時停止。交差する道路が優先道路なので、車も路面電車も一時停止しなければならない。
8.この道路標識は、一方通行である。
答え:〇
「左折可」を示す道路標識と間違いやすいので要注意!
9.この道路標識は車両通行止めである。
答え:×
解説:この道路標識は、「通行止め」。車両通行止めではないので、歩行者・路面電車・車の全てが通行不可。
※車両通行止め
自動車・軽車両・原動機付自転車などの車は通行不可。
10.この標識の真下が道路の真ん中であることを表しており、センターライン(中央線)がない道路に配置されている。
答え:×
解説:必ずしも道路の中心を表しているというわけではない。
真下の位置が道路の中央線であることを示す標識です。
道路の中央であることを示す標識ではありません。
中央線標識は主に、北海道や東北地方など雪が降るために中央線が雪国・中央線が分かりにくい道路に設置されています。
【ひっかけ問題11~30☆20問☆】
11.高速道路に入るときは一旦停止もしくは徐行して気をつけながら入る。
答え:×
解説:加速車線があるので十分加速して、高速を走っている車の流れに合流する。
【加速車線】
12.積載量7トンの大型自動車は、21歳以上の人が大型免許を取得すれば、だれでもすぐに運転ができる。
答え:×
解説:
【必須年数】
中型免許、準中型免許、普通免許又は大型特殊免許を現に取得して、
これらの免許のいずれかを受けていた期間(運転経歴)が通算して
3年以上あること。
13.白や黄色の杖を持っている人がいたら、そばを通るときは安全な間隔をあける。もしくは徐行する。
答え:×
解説:白や黄色の杖を持っている人のそばを通るときは、要注意!一時停止か徐行をしなければならない。
安全な間隔をあけるか徐行するのは、歩行者のそばを通るとき。
側を通る際に、一時停止もしくは徐行が必要な人。
・1人で歩いている子供
・白か黄色の杖を持って歩いている人
・盲導犬を連れて歩いている人
・通行に支障のある高齢者
・身体障害者用の車椅子で通行している人
14.この標識があるところでは、普通貨物自動車は50km毎時を超える速度で運転しても良い。
答え:〇
15.対面する信号が青の時、車はまっすぐ進むことも、右折左折もできる。
答え:×
解説:「車」には自転車(軽車両)も該当。自転車は二段階右折のため、この設問は誤りとなる。
もし「車は」ではなく「自動車は」であれば〇。車か自動車の違いはひっかけ問題として出やすいので要注意!
16.道路標識の本標識は、「規制・警告・補助・指示」の4種類がある。
答え:×
解説:道路標識には、本標識と補助標識がある。本標識には4種類ある。4種類とは、「規制標識、指示標識、警戒標識、案内標識」。つまり、問題文では補助が間違っており、正しくは案内である。
補助標識とは、本標識の規制を補足する役割を担っている。例えば、車両の種類や時間帯などを示している。
17.これは追い越し禁止の標識なので、道路の右側にはみだして前方の車を追い越してはいけない。
答え:×
解説:道路の右側にはみ出しているかどうかは関係なく、追い越すこと自体を禁止する標識である。
「追越し禁止」の意味は補助標識の有無で違います。
車を運転していると、図のような「追越し禁止」の標識はよく見かけますよね。
そのとき、本標識の下に「追越し禁止」の補助標識が設置されているかどうかを意識していますか?
この補助標識が設置されているかどうかによって、標識の意味が若干違ってくるからです。
「追越し禁止」の補助標識が設置されていれば、当然追い越すことはできません。
補助標識がなければ、「追越しのための右側部分はみ出し通行禁止」という意味になりますから、右側部分にはみ出さなければ追い越すことは可能です。
たとえば、前車が左端によって進路を譲ってくれたような場合に、センターラインを超えて右側部分にはみ出さなければ、前車を追い越しても違反にはなりません。
18.原動機付自転車は車の左側を通行しなければならない。なので他の車を追い越したいときは左側から追い越す。
答え:×
解説:原動機付自転車は左側通行だが、車を追い越したいときは前の車の右側に移動し、右側から追い越すのが原則である。
19.高速道路を走行している時に、タイヤの空気圧が低いことが原因で起きる波打ち現象を「ハイドロプレーニング現象」という。
答え:×
解説:ハイドロプレーニング現象ではなく、スタンディングウェーブ現象である。
ではハイドロプレーニング現象とは・・・?
ハイドロプレーニング現象とは
ハイドロプレーニング現象とは、濡れた路面を高速で走行した際にタイヤと路面との間に水膜ができることによって浮いた状態になり、ハンドルやブレーキがコントロールできなくなる現象を指します。アクアプレーニング現象と呼ばれることもあります。
ハイドロプレーニング現象は、とくに高速道路で起きやすい傾向があります。
20.大型貨物自動車に積荷する際、荷台から3.8メートルまでという高さ制限がある。
答え:×
解説:「荷台から」という部分が間違い。正しくは「地上から」である。
21.横断歩道や自転車横断帯と、その端から前後15メートル以内に駐車・停車をしてはいけない。
答え:×
解説:前後5メートル以内が駐停車禁止です。
22.車をバックさせるときは、ミラーでしっかり確認しながら行うとよい。
答え:×
解説:バックは危ないので同乗者に誘導してもらったり、ミラーではなく自分の目で安全を確認する必要がある。
23.信号が赤の場合、必ず停車しなければならない。
答え:×
解説:パトカーや救急車のような緊急車両の場合は必ずしも停車する必要はない。
問題文に「必ず」という言葉が入っていたら、ひっかけ問題を疑って慎重に問題文を読むようにしよう!
24.車両等の運転者が坂道の途中で仕方なく車を駐車させてその場を離れたいときは、危険防止のために輪留めをしておく必要がある。
答え:〇
10 車から離れるときの義務
(1) 危険防止のための措置
車から離れるときは、車が暴走しないように次の措置を執らなければなりません。
ア エンジンを止め、ハンドブレーキを掛けること。
イ ギアは、平地や下り坂ではバック、上り坂ではローに入れておくこと。オートマチック車では、チェンジレバーをPに入れておくこと。
ウ 坂道では、輪止めをすること。
※「ウ」に該当している。
25.この警察官の灯火による信号は、矢印のほうから通行した場合に信号機での赤と同じである。
答え:×
解説:警察官の腕の状態関係なく警察官の身体に対面(背面)する交通は赤色。警察官の腕(灯火)が上がっていて交通が平行する場合は黄色。それ以外は青色です。
26.トンネルではどんな場合であっても追い越しをしてはならない。
答え:×
解説:トンネルは車両通行帯があれば追い越してもいい。
他にも追い越し禁止場所を覚えておこう!
追い越し禁止の場所です。
(1)標識や標示により追い越しが禁止されている場所
(2)道路の曲がり角付近、上り坂の頂上付近やこう配の急な下り坂
(3)トンネル(車両通行帯がある場合を除く)
(4)交差点とその手前から30m以内の場所(優先道路を通行している場合を除く)
(5)踏切・横断歩道・自転車横断帯とその手前から30m以内の場所
追い越し禁止場所はこうやって覚えよう!
まことの 免許 30日 交付→「マコトノ 免許 30日 コオフ」
・マ=マがり(曲がり)角付近
・コ=コうばい(勾配)の急な下り坂
・ト=トンネル ※車両通行帯がある場合を除く
・ノ=ノぼり坂(上り坂)の頂上付近
免許
・30日=30メートル
・コ=コう差点(交差点)
・オ=オうだん(横断)歩道・自転車オうだんたい(横断帯)
・フ=フみきり(踏切)
27.運転している人が疲れているとき、空走距離が長くなる。
答え:〇
28.自動車をバックさせるとき、運転している人のシートベルトの着用が免除される。
答え:〇
シートベルト着用が免除される場合
シートベルトを着用するのは基本ですが、やむをえない場合は免除される場合もあります。
道路交通法(道路交通法施行令第26条3の2)には、具体的なシートベルトの着用免除条件が、
いくつか記載されています。シートベルトが免除される条件は、大きくわけて「シートベルトの着用が身体的に難しい場合」と、
「業務に関する場合」の2種類があります。「シートベルトの着用が身体的に難しい場合」とは、
ケガ、障害、妊娠など療養上・健康保持上の理由でシートベルトの着用ができない人や、
座高が高い人または低い人、著しく肥満していてシートベルトの着用が難しい人が挙げられます。また、車をバックさせる時にシートベルトをはずして、
後方を目視しながら運転する場合も免除が認められています。一方、「業務に使用する場合」とは、消防士が消防車両を運転する時や、
警察官などの公務員が職務の際に車を運転する場合、要人警護や選挙運動のために車を運転する場合、
郵便物配達やごみ収集など頻繁に車を乗り降りする場合などが挙げられます。
29.車の窓からたばこの吸いがらをポイ捨てするのはマナー違反!罰則がある。
答え:〇
解説:5万円以下の罰金がある。
30.ブレーキがきき始めてから車が止まるまでの距離を「停止距離」という。
答え:×
解説:停止距離とは、空走距離+制動距離のこと。
ブレーキを踏み車が停止するまでの距離には
空走距離:ドライバーが危険を感じブレーキを踏んで、効き始めるまでの距離
制動距離:ブレーキが効き始めてから、車が停止するまでの距離
停止距離:空走距離+制動距離
の3つが存在します。
雨や雪で路面が濡れている場合や、タイヤが摩耗して溝が減っている場合には、制動距離が変わりますので、停止距離が長くなります。特に路面が凍結していると信じられないほど止まらなかったり、ハンドルが制御不能になりますので注意が必要です。
まとめ
何問正解できましたか?
文章をしっかり読み、ひっかからないようにしましょう。
「30メートル以内」のような表現がたくさん出てきます。
数字はしっかり押さえておきたいところ。
また、「必ず~しなければならない」「絶対~しましょう」などの表現に気をつけてください。「必ず」や「絶対」ではないということで×になることが多いですが、しっかり学習して自信を持って試験に挑みましょう。
あなたの学科試験合格を心から願っています。
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